ドイツ木工研修留学

 

2004.10.25

第15回

SAKURAIさんからおくられてくるメールから研修の様子をお伝えします。

 

ハガキのような仕上げ?

こんにちは

今、杉で子供用のStuhl(椅子)を製作中です。

木が柔らかくて、ホゾ穴が汚くなってしまうので、何度ものみを研ぎなおしていますが、

研いでも研いでもなかなかホゾ穴の加工がきれいにできません。

今までなら、この研ぎ方でもきちんと削れていたのに、柔らかい木では全然きれいに削れないので、

まだまだ修行が足りないんだなぁと思いながら研いでます。

指先は真っ黒です。硬い木も苦手、柔らかい木も苦手。

これまで使った中で(といっても5種類程度ですけど)、一番のお気に入りはポプラです。

この際、ポプラ専門の職人になろうかと思います。

そういえば、鏡面仕上げの説明で、何故かいつも師匠はカガミとハガキを言い間違えます。

「ハガキみたいにしてくださいね。」初めて聞いたときは、それがドイツ流なのかと思いました。

 

工房の棚を拡張

合板の余りで、工房の棚を大きくしました。

Lamelloを使って組み立てました。

一段目と三段目は高さを変えられます。

(管理人註:スイス・ラメロ社が開発した汎用ジョイントシステム。

接合面に掘り込んだ溝にビスケット状のチップを差し込んで糊付けします。)

施行前

施工後

 

斜めのアリ組み

継ぎ手の斜めっぷりがわかると思います。

蟻用のガイドを使わない描き方を習ったのですが、忘れそうだったので、メモ代わりに撮っておいたものです。

 

三枚組継ぎ

2ヶ月ほど前に少し練習した継ぎ手です。

(ネタがないので古い写真を出してきました…。端に写っているのは、いつも使っている蟻のガイドです。)

師匠の新しいデザインの椅子の手伝いをしたときも今回の椅子も、背もたれ兼肘掛部分は、

これを応用した継ぎ手で繋いでいます。

出来たらまた写真でお見せします。

 

製作中の子供用のStuhlは、座面も木で作ります。サクラです。

てっきり、ふかふかクッションが付くのだと思ってました…。近いうちに完成します。

 

工房に作業台が一台増えることになり、スペースをつくるために師匠のテーブルを解体して、

物置にしまうことになりましたが、ちょうど、アパートの部屋に机が欲しいと思っていたので、

それを借りることにしました。

縦75cm×横165cmかなり大きいので、テレビも載せてます。

これまでは、棚を机代わりにしていたので、立って勉強したりメールしたりと、非常に不便でしたが、

今では普通に座って勉強できるので、とても快適です。

部屋はまた一段と狭くなりましたが、いい感じに狭くて、居心地満点です。

後は、ハンガーがあれば完璧、と思っていたら、工房の物置の大掃除をしているときに発見しました。

近日中にアパートに運ぶ予定です。

やっぱり、使い勝手のいい家具って、生活が楽しくなりますね。

24.Okt.04

 

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(HP管理人から転送します。)

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