2004.11.6
第17回
SAKURAIさんからおくられてくるメールから研修の様子をお伝えします。
ドイツに来て、4ヶ月が経ちました。
いつものことながら、今回のStuhl製作も時間がかかってしまいました。
作業は楽しかったです。
オイルで仕上げました。
師匠いわく。今回作った椅子をお客さんに売るとしたら、金額はすごく高くなる。
(なぜなら、とても時間がかかったから…。)
私のやり方を見て師匠がよく言うセリフ。
「素人みたい」または「それは日曜日大工です」(必ず日が入ります)。
早く職人らしくなりたいです。
サクラ、気に入りました。
硬くて、かんなをかけるとぴかぴかに仕上がりますね。
久しぶりに筋肉痛になりました。
色もほんのりピンクで、いいです。
工房には仲間がまた一人増えて、楽しくなりました。
3人とも違う作業をしていますが、ときどき師匠が「ちょっと、来てくーださーい」とみんなを集めて、
かんなの刃の耳の説明や膠の説明などしてくれます。
他の人の作業を見るのも楽しいです。
とくに千葉君がやっている椅子の修復がすごく興味深いです。
先週末には3人でメッセに行ってきました。
会場にはヨーロッパの家具やアンティークなどいろいろあって、面白かったです。
昼も夜もビールで乾杯。
愉快な仲間が増えて、おいしさ倍増。
英語もドイツ語も(当然スペイン語も)堪能なパウラが、ついに日本語の勉強を始めました。
私が教えているわけではありません。
ある日突然、日本語を喋ったので驚きました。
片言ですけど。
先日は、彼女が日本語で言ったことを私がドイツ語に直すとか、
彼女が日本語で質問し私がドイツ語で答えるとか、そんなことを繰り返してドイツ語を教えてもらいました。
まさか、スペイン人に日本語でドイツ語を教えてもらうことになろうとは。
その甲斐あってか、一人でぶらぶら近くの町まで出かけたときに、
見知らぬ人とドイツ語で少し話ができました(できたと思います)。
一瞬、怪しい人に絡まれた!と思ったのですが、
よくよく聞いてみると親切に、何を探しているのか、どこへ行きたいのかを聞いてくれているとわかりました。
実際、目的地への道が分からず困っていたので助かりました。
行き先が同じ人を探してくれたので、今度はその人と話しながら、目的地へ向かいました。
話したといっても、文法はかなりおかしい、冠詞はなし、
会話の内容も全然たいしたことないんですけど、通じたことがうれしいです。
知っている文章すべてを出し尽くしたところで目的地に着き、お別れしたので、ちょうどよかったです。
紅葉がきれいだったので写真を撮りました。
ライプチヒから電車で45分のMerseburg という街の大聖堂です。
師匠からドイツではハロウィンは関係ないと聞き、油断していましたが、
31日の夜、アパートに仮装した子供たちが廻ってきました。
他の住人がいなくてよく分からず、飴やチョコを渡してみたところ、喜んで、次の家に向かって行きました。
確かお菓子をあげればいいんですよね??
今日、師匠が突然
「今日は良い天気です。私たちは自転車で湖に行かなければならない。」
と言いだし、作業を早々に終わらせて、みんなで湖まで行ってきました。
自転車で。
片道11キロだったと思います。
みんなすごく速いので、ついていくのに必死でした。
途中、時速30キロの世界も経験しました。
湖では、例のごとくビールで乾杯!帰りも速くて、もうクタクタで、体は家までもたず、
千葉君のアパートで休憩がてら食事をして、バンテリンを塗って、どうにか、家まで帰りました。
とても楽しかったけど、体は限界。
千葉君とSHIGETOさんは、その後、千葉君の同居人と一緒にクラブに行っているはずです。
みんなタフです。
師匠が、もっと自転車を勉強してくださいね、と言っていたので、
研修生の条件に「自転車好き」といれたらどうかと思いました。
今週からお客さんの家の棚作りが始まりました。
一箇所任されています。
乞うご期待。
それでは、この辺りで。
05.Nov.04
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