ドイツ木工研修留学

 

2004.7.26

第2回

SAKURAIさんから研修の様子がメールで送られてきました。

 

 

継ぎ手は、ようやく練習を終え作品の加工に入りました。

出来具合は別として、継ぎ手の加工は好きな作業なのでとても楽しいです。

今月中には完成です。

今回使った木はカラマツです。LARCHEAはウムラウトです、LAERCHEでいいんでしょうか?)略してLAと表記します。

作品を作る前にボードに原寸大の図面を描くのですが、そこに必ず木の種類を略号で書くことになっています。

先日クレメンスさんがかんなとのこを2つずつ調達してきました。

9月からの研修生用です。

やはり彼らもドイツの道具を使うのですね。

かんな下端の刃のでる溝が大きくなってしまっているので、台を直すということです。

私が使っているかんなも、最初は同じ状態だったので直したのですが、

直す前はザクザク削れていたのが、直した後はかなり力を入れないと削れなくなってしまいました。

荒削り用から仕上げ用に変わった感じです。

確かに面はきれいに仕上がるようになりましたけど、一向にはかどらず苦悩の日々が続いたのです。

クレメンスさんにはもっと食べて体重を増やして、といわれました!

継ぎ手の加工には日本ののことのみも使っています。

次の作品からは機械を使えるので少しは楽になると期待しています。

 

休日の過ごし方ですが、教会に行ったり街をぶらぶら探索しています。

同居人たちは留守がちで、特に週末は誰も帰ってこない日もあります。

先週の土曜は隣の部屋のアレックスにトラムの乗り方を教えてもらいながら、一緒に動物園にいってきました。

動物園なら言葉が通じなくても大丈夫だと思ったのですが、けっこう大変でした。

一周見終わりベンチに座って「…するのは、どう?」ときかれ、

「…」の単語がわからなかったので、電子辞書で示してもらい、驚きました。

辞書には、「streicheln優しく愛情をこめてなでる、さする、愛撫する」とでてきたのです。

一体何をしたいのかわからず、スペルを確認しても合っているというし、

何かの間違いではないかと焦っていたら、ボソッと一言「small animal」。

その後かわいらしい動物のふれあいコーナーに行き、思う存分撫でてきました。

部屋に帰って別の大きい独和辞典で調べたら、ちゃんと「猫をなでる」という例文が載っていました。

早く言葉を覚えたいです。

 

作品が完成したらまたご報告します。

 

 

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