ドイツ木工研修留学

 

2004.10.4

第12回

SAKURAIさんからおくられてくるメールから研修の様子をお伝えします。

 

道具箱

道具箱完成しました。(管理人註:第8回参照

早速使ってます。

 

緊張!初めての「商品」

玄関用ハンガー完成、納品も無事済みました。

もちろん、今までの作品とは違い、これは私一人で作ったわけではないです。

勉強しながら、師匠の作品に少し手を出した、という程度のような気もします。

練習用の作品ではなく、商品を扱うのは初めてのことだったので、神経が磨り減りました。

 

傷だらけの手・・・プロ根性の芽生え!

手が仕切り板にあたったとき、手から血が出たことよりも、板に傷がついたことの方がショックでした。

幸い板の傷はとても小さく、しかも見えない部分でした。

怪我らしい怪我はないんですけど、手は擦り傷、切り傷だらけです。

というのも、合板がとても重くて、持っているだけでも切り傷ができて血がにじむことがよくあったので。

切り口が鋭角のものは特に。

大きいものを作るのは大変ですね。

 

万能バケツ!?

2つのバケツには、あふれんばかりにパウラ製ドリンクが入っていました。

なくなる前に急いで撮ったので、いまいちな写真です。

(管理人註:第11回参照

 

感激?文明開化!

参考まで。Leipzigでの生活スタート直後の部屋の写真です。

 

Leipzigでの生活が始まったときにあったものはこれだけ。

コーヒーメーカー、小さな20Wの卓上電気スタンド、枕、薄い掛け布団一枚、椅子、そして、クレメンス製の棚2つ。

全部師匠が準備してくれました。

それと、スーツケース1つに詰めた荷物です。

部屋の天井にはライトがなかったので、夜は電気スタンドの明かりのみ。

ドイツの夏はとても日が長いので助かりました。

敷布団もなかったので、薄い掛け布団に包まってロフトに直接寝ていました。

ちょっと硬かったけど、意外とよく眠れました。

師匠お手製の棚を見ては、私もこういうものが作れるようになるんだなぁ、と期待で胸がわくわくして、

こんな不便そうに見える生活も、けっこう楽しかったです。

しばらくしてBielitzさん(管理人註:隣の工房のマイスター。アンティーク家具の修復をしています。)がマットを貸してくれました。

ロフトは、天井までの高さが80センチ。

私の座高より低いです。

そこへ10数センチのマットをいれたので、70センチ弱。

いつも這い蹲って移動しています。

朝は寝ぼけて普通に起き上がろうとして、よく頭を天井にぶつけています。

 

3週間ほど経った頃、師匠が部屋にライトを取り付けてくれました。

(実は暗い部屋も気に入ってたんですけど、目が疲れるのと、長い冬の夜に備えて)

 

スイッチを入れて明るくなった瞬間、大感激でした。

夜なのに部屋が明るいなんて!

 

5週間が過ぎ、8月半ば、どうしてもオリンピックが見たくて、テレビを買う予定だと話したら、

隣の工房のAnneがテレビを貸してくれました。

スイッチをいれて映像が流れた瞬間、ライト以上に感激し思わず悲鳴がでました。

 

自分でもいろいろ購入してはいますが、借りているものがとても多く、感謝感謝の毎日です。

日に日に部屋の中が充実していきます。

小さな部屋ですが、荷物が少ないので、これでも充分な広さです。

すごく気に入ってます。(西向きなのが玉に瑕) 

3.Oct.2004 

 

 

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